Interview

院⻑ 黒木慎介先生

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当院の魅力について
当院の目指す姿として「究極の一次診療」を掲げています。飼い主様の傍にいる立場だからこそ、飼い主様と動物たちの心に寄り添い、診療にあたる。これこそが医療人としての存在意義であり、面白さであり、難しさでもありますが、その分この道で生きていくと決めた方々は、当院で充実した時間を過ごすことができると思います。

近年ではチームとしての医療技術向上や働きやすさ向上だけではなく、獣医師会への活動参加や「わんわん読書会」への参加等、社会への恩返しも少しづつできるようになってきました。皆が無理せずしっかりとやりがいを感じながら働ける職場を目指していますが、やらなければいけないことはまだ多くあるとも感じています。

「人と動物の暮らしの中に」。これは当院が大切にしている言葉です。私たちはあくまで暮らしの中に溶け込む動物病院であり、飼い主様の近くで動物たちを支えていく。このような考えに共感できる仲間(スタッフ)が集まっていることが一番の魅力かも知れません。
仕事のやりがいについて
「黒木先生だから任せることができた。」「黒木先生が近くにいてくれて、本当によかった。」というお言葉を頂いた時は本当に嬉しかったです。診療を行うにあたって学ばなければならないことは多いですが、診療現場では学んだことを生かせる環境も多く、やればやるだけ自分に還元されることも実感できます。動物を同じように愛する飼い主様からの冒頭の言葉を頂くことで「もっと頑張らないとな」と初心に戻ることができます。

この仕事は自分のこれまでの努力が形になりやすく、そのフィードバックとして感謝される。世の中には様々な仕事が存在しますが、これほどわかりやすく、自分の努力が跳ね返ってくる職業もあまりないのではないかと思います。

私は生涯現場に立ち続けたいと思っていますが、同時にスタッフにも同じ気持ちを味わって欲しいと最近は思うようになりました。「自分の居場所が見つかった」「人生をかけるに値する仕事だ」と思ってもらえるようになれば、自然と努力ができ、結果的に飼い主様・動物たちも幸せになれる。このプラスの循環を生み出せる動物病院は、素敵ですよね。
ワークライフバランスについて
私自身の過去の経験から、働きすぎると精神的にも肉体的にもデメリットが大きいと考えています。自分の余裕がない時に他人に優しくできるわけがないですから、仕事とプライベートはきっちり分けています。動物の命に関わるこの仕事はどうしても辛い瞬間も存在するため、自分の時間を確保できるようにし、心身のバランスを保てるよう配慮しています。

社労士と契約しており、外部からの意見も入れて一般の会社と考えが乖離しないよう気をつけています。夜オペは原則組まないようにしていますし、勤務医が夜に携帯を持って帰るようなこともありません。また、最近は受付の負担軽減のために予約システムを導入し、診療時間の効率化を図りました。結果的に夜の残業も減り、少し帰宅時間を早くすることもできました。どれも一般の企業と比較すると当たり前の施策だと思いますが、その当たり前を少しづつ実現してきました。 働きやすさという点では、ペットロス休暇という福利厚生制度を設けています。辛い中で少しでも心を休めていただければ、という想いで設置しましたが、こういった制度は常に時代の流れやスタッフの考えを考慮しながらより良いものに変化させていきたいと思っています。

また、育休・産休制度もあります。スタッフには制度を活用し育児に専念いただき、ひと段落したタイミングで当院に戻ってきて欲しいと思っています。お子さんがいるスタッフには時短制度を用意しており、現に時短勤務をしている先輩もいます。誰しもライフステージは年齢に応じて変わってきますので、病院全体としてその時々で最適な働き方ができるようサポートします。
キャリア形成について
自信を持って働くには、スタッフ一人一人がキャリアアップしていくことが必要だと考えています。皆が自分のスキルに自信を持ち、飼い主様にもそれが認められ、感謝されている。そんな状態が理想です。そのためにはひたすら現場で仕事をするだけでは不十分で、自主学習や外部のセミナーに参加することも必要です。

当院ではキャリア形成を応援するために、外部セミナーへの参加補助制度を設けています。例えば、整形外科に興味のある愛玩動物看護師は現在「日本小動物整形外科協会」の看護師向けプログラムを受講していますが、その費用は当院が負担しています。また、資格を取得した場合には毎月の給与にプラスして資格手当も支給することで、頑張りが給与にも反映されるようにしています。 特に若いうちは、自分の武器を作るために様々なセミナー・学会に参加し、自分が興味を持てる分野を見つけ、深掘りすることをお勧めします。スタッフが得意分野を持つことは、仕事のやりがいという点でスタッフ自身にとっても大きなプラスですし、病院の診療技術向上の点でもメリットがあります。

当院は「究極の一次診療」を目指しているからこそ、自己成長は必要不可欠。自分のキャリアは自分で作る、という気概がある方を応援しています!